新型コロナウイルス対策で海外では3Dプリンターが活躍しています。
顔につけるマスクや防護シールド、果ては人工呼吸器の部品まで出力されているとニュースで報じられています。
3Dデータが公開されていたので、マスクとシールドを試作してみました。
マスクはABS、シールドのフレームはHIPS、透明シートはダイソーの縮むキーホルダー用のシートです。OPS樹脂と記載ありますが、ポリスチレンの一種みたいですね。
①マスク (6時間 材料30g)
白い材料がABSしかなかったのでABSで作ったら焼けてしまい、見た目が汚くなってしまいました。
薄板物はうちの3Dプリンターは苦手で、条件出しが少し必要でした。何度が失敗したので少し不満はありますがこれで妥協。HIPSならもっときれいに出ると思います。
網目部分は2重になっていて、間にティッシュ等をフィルターとして挟める構造になっています。
顔の形状が「平たい顔族」にはあまり向いていないようで、あごの密着はいいのですが、鼻の両脇がかなり大きく開いてしまうのが欠点です。
鼻の隙間が埋められれば意外と装着感は悪くありません。
非常時のマスクとしては十分使えそうです。
アルコールで拭けるので、すぐに繰り返し使えるのは魅力だと思います。
②シールド(2時間30分 材料23g)
造形そのものは入手したデータで問題ありませんでした。
実用上問題のある部分ではないのですが、形状的にZOTRAXでは弱くなる部分があって、装着しようと思ったら少し割れてしまいました。
量産する場合は少し修正が必要です。
シールドの透明部分は一般に高透明のクリアファイルが推奨されています。
手元になかったので縮むプラ板(PS0.2mm)にしてみましたが、PSじゃ弱くてやっぱり無理ですね。
ただ、透明度はとても高いので違和感はありません。
ツルの形状も絶妙で装着感は悪くありません。
幸い日本は、マスクもシールドも足らないなりにまだ何とか回っているようです。
既存に品が使える間は、そっちの方が品質的にも間違いありません。
しかしながら、感染がさらに拡大し決定的なモノ不足が発生した場合は「品質云々よりまずモノを」となる局面もあるかもしれません。
そんな日が来ないことを願いつつ、できる協力はしていきたいたいと思います。
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